SlopeslowのCricket Sweaterです。
Slopeslowに発注していた最後の作品が先日届きました。
3CMAは今ニットが沢山、あったかそうなお店です。
タイトルが思いつきませんが真面目にニットを紹介します
そうそうこんなのでいいんだよ〜という要素が一つもない
鉄は熱い内に打て、って
おじいちゃんが着ていたチルデンセーター。
ケーブルも目立たないモケモケ毛玉のどんよりとしたカラーのチルデンセーター。
おじいちゃんがテニスをしていたなんてのは聞いたことがないけれど、冬はいつもこればかりを着ていた気がする。
だから僕にとってのVネック・ケーブル・ラインのセーターのイメージは、
おじいちゃんが着ていたセーターで、おじいちゃんが着るセーターです。
おじいちゃんのセーターはおじいちゃんになるまでしばらくは関係ない物だと思っていたのですが、
久しぶり出会ったチルデンセーターは、当時のイメージのものではありませんでした。
Slopeslowのキャメルとカシミヤを使用し、手編みで仕上げたなんとも贅沢なクリケットセーター。
なんだこのプリップリのケーブル。
まじかよこの分厚さでカシミヤとキャメルかよ。
おじいちゃん、こんなの知ってるチルデンセーターじゃないよ。
このプリップリのケーブルの立体感は手編みじゃないと出せないらしい。
機械だと度詰めと交差柄の関係でどうしてもケーブルがフラットに仕上がってしまうとの事です。
ケーブルの立体感が生きるよう、様々な素材で何枚も何枚も本人が編地を編んで行き着いた素材。
時間をかけてでも納得できるまで作りたいものを形にする。
仮に機械で出来たとしても、きっとBさんとOさんは手編みでこのセーターを制作していると思う。
手に取りやすい物でなくても、需要に応える物でなくても、それを必要としている人はきっといるはず。
そこまでしなくても沢山売れるセーターは作れるかもしれないけれど、そこまでしているから喉から手が出る程欲しい。
ベスト EESETT&Co/パンツ EESETT&Co
キャメルの素朴なムードにカシミヤのヌメ感が足された表情。
度を詰めて自重による垂れを抑えた立体的なシルエット。
どれもおじいちゃんのセーターからは感じられなかったもの。
おじいちゃんは好きだしおじいちゃんが着ていたセーターが嫌いな訳でもない。
ただ自分にはとても距離を感じたセーター。
あの時の感覚ではおじいちゃんが着ていたセーターに魅力を感じられなかったけど、今ならなんとなくわかる気がする。
寒くなったら着ているセーター。
モケモケ毛玉になってもずっと着ているであろうセーター。
おじいちゃんになっても着ているであろうセーター。
着れば着るほどに愛着がわき、タフで長く着れるもの。
おじいちゃんのセーターはそういうものだったんだと思う。
このクリケットセーターは、自分にとってもお客さんにとっても、
おじいちゃんが着ていたセーターでおじいちゃんが着るセーターになってくれると思います。
おじいちゃんありがとう。
ジャケット Scye
A5ランクのシャトーブリアン、おもてなしの行き届いた高級ディナー。
勿論スーパーで買えるお肉も美味しいし満足だって出来る。
しかし男たるもの、その味は味わってみたくありませんか?
Slopeslow
Cricket Sweater
Camel
キャメル 59%*カシミヤ 41%
¥115,500-
online store
instagram
tel 06-4708-7231
mail shop@3cmaosaka.com
Slopeslow/スロープスロウ
時を超えて愛用され続けるワークウェアのように、経年変化を経ても、長く愛用される、タフで上質、オーセンティックなニットウェア。
多くのワークウェアがそうであるように、容姿や性別にはこだわらず、それぞれの好みに合わせて、自由にサイズやスタイルを選択。
シェフが一皿の料理を創作するように、思い描くイメージに合わせて、糸を作ることから、形にし、仕上げ方に至るまで、手間を惜しまず、最善の選択を積み重ねる。
それが、わたしたちが何よりも大切にしていること。
時を経ても、末長く愛用される一着でありますように。