ScyeのHigh Density Mil Cloth Balmacaan Coatです。
新発見
捻くれ者 達
飛び込んでみてください
ハッピースーツ
雨は嫌いです。
洗濯物も外に干せないし、なぜか雨の日は思うような写真が撮れないし、車の運転は怖いです。
そう言えば淡路島に旅行に行った時は前が見えないくらいの大雨でした。
超低速で明石海峡大橋を渡ったのを思い出しました。
折角の旅行なのに雨、より嫌いになった思い出です。
着たいなと思った服も雨を理由に諦めらめる時もありますよね。
雨、暑い、寒いの順番で嫌いです。
僕は野菜が嫌いでした。
シャキシャキする食感や苦味が嫌いでした。
味噌汁に入ったネギは、他の具がなくなったら最後に残りの汁と一緒に、粉薬みたいに飲み込むようにしていました。
今は大体食べられる様になったと思います。
ラーメンのネギは抜かなくてもいけるようになったし、鍋の白菜は好き、青椒肉絲のピーマンやハンバーガーのトマトも美味しいと思える様になりました。
いつから食べられる様になったのかなんて意識してなかったのでわかりませんが、美味しいと思ったものに入っていて、この美味しい食べ物は避けてきたものありきだと気づいた時に、それを克服できたんだと思います。
まだ少し先ですが、雨季を華麗に回避するにはお気に入りのレインウェアが必要。
嫌いな雨も好きな洋服と絡めて克服したいと思います。
1年の10%くらいが雨らしいです。
十日に一回が雨。
1 / 10、もったいないですもんね。
英国テーラリングをベースにするScyeらしい英国の伝統的なレインコートを彷彿させるステンカラーコート。
雨を凌ぐために開発された画期的なゴム引きのコート。
今みたいに便利なナイロンファブリックがない時代、上流階級に好まれたゴム引き。
現在も人気のあるアイテムですが、メンテナンスが難しいせいで、放っておくと接着が剥がれてしまったり、パリパリに固まって割れてしまったり、少しデリケートな面もあります。
春夏秋冬がはっきりしている日本の気候にフィットし、どの季節にも対応するように編集されたのが、ScyeのHigh Density Mil Cloth Balmacaan Coatです。
素材はナイロンとポリエステルのミックスのタフタ生地。
ちゃんと風も雨も防ぎます。
洗えます。
ハイテクウェアに使われるラミネートではないので、剥離もなし。
とても扱いやすいです。
素材感は、化繊だけれどモチっとしていて、特有のシャカシャカ感もそれ程ありません。
ギアの要素が高い服には利便性を重視してしまいがちですが、Scyeの魅力の一つは「綺麗な形」。
よく言う「綺麗な形」は何をもってして綺麗な形か定かではないけれど、シルエットはパターンを引くところから始まります。
どんな服も、同じ物でも着る人の体型によってシルエットは変わります。
写真で見るのと、実際自分が着てみるのと全然違〜うって事はよくありますよね。
なので、「綺麗な形」は人が着てみないとわからない「感想」なのです。
それをもってしても、Scyeのシルエットは「綺麗な形」を生み出すことができる。
考え尽くされたパターニングから生まれるシルエットは、不思議と着る人それぞれを納得させてしまう。
設計図の型紙を見てもなんのこっちゃさっぱりだけど、だからこそScyeの魅力はそこにあり、そういうブランドなのです。
着れば納得させられるという事。
ラグランスリーブだけど、肩・腋が出しゃばらず、腕がすとーんと落ちる。
このショルダーラインがなんとも美しい。
かと言ってカマがキツいわけでもなく、ちゃんとラグランスリーブしているので、中にジャケットを着てもかさばらない程度の余裕はあります。
胸は薄く、ウエストより少し高い位置から広がるAライン。
背面のヨークもコートを立体的に見せてくれて良い。
ボタンを開けてバサっと着ても、前を閉めてきっちり着ても「綺麗な形」です。
SCYE BASICS
High Density Mil Cloth Balmacaan Coat
クロ
表生地 ポリエステル 70%*ナイロン 30%/裏生地 ナイロン 100%/レザーネーム 牛革
¥93,500-
ただ伝統的をモディファイしただけではなく、内部構築・再編集して作り込まれたコート。
一見は普遍的に見えるけれど、やっぱり全然丁度よくない。
僕がScyeを好きな理由です。
そんな雨天でも着れるコートがあれば、嫌いな雨を克服する事なんて難しい事ではないでしょう。
軽くて薄手の生地なので、雨の日の他、中に着るものを調節すれば暑い日以外は着られます。
色は黒、ビジネスシーンにもお勧めです。
滅多にスーツ着ないけど、結婚式に呼んでもらった時にその上に着るアウターいつも困るんだよね〜それだけの為に何か用意するのも勿体無いないよね〜な方にもお勧めです。
勿論、華麗に雨季を回避したい方にもお勧めです。
格好つけたい方にもお勧め、あまりお勧めじゃない方が思い浮かびません。

好きな服を着て出かけると楽しいです。
雨の日に着たくなる服があるなら、憂鬱な雨も少し和らぐ気がします。
雨と好きな服がある雨は、551がない時とある時くらい違います。
ある時はニコニコです。
ある時の景色はない時の景色より随分と良く見えてきました。
雨、こんなに良かったのか。
調べてみると、そこまで先じゃなさそうでした。
いつでも来てくれていいよ、雨。
お、降ってきましたね。
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Scye/サイ
「Scye」は、テーラー用語で袖ぐり、鎌の意。
英国クラシックをベースに現代的視点から様々な要素を加え再構築したリアルクロージングを提案する2000年スタートのメインライン。
SCYE BASICS/サイベーシックス
素材・カッティング、内部構造にまで配慮したサイ独自のベーシックアイテムを展開するライン。