suzusanのWool Cotton Jersey Front Button Cardiganです。
さりげなくないお洒落を楽しみたい方いかがでしょう
和
この土日は暇でした。
この土日はというよりここ最近はずっと暇です。
気温も下がってきたのでどうだどうだと思っていても中々そうでもないみたい。
喫煙所で会うビルの他のお店の方もみんな暇ですね〜と言ってます。
もうすぐオープンしてから1年。
みんな1年のサプライズで控えてくれているのかなあ。
サプライズだったら嬉しいなあ。
暇な時間は好きなわけないですが、普段よりも濃く洋服に向き合える時間だと思える様にしました。
毎日一緒にいて自分にとっては見慣れた洋服は、お店に来てくれるお客さんにとっては全て新しい。
当然好みは人それぞれだけれど、今お店に並んでいる洋服を自分が初めて見た時と同じ感覚で見てもらえる。
当たり前じゃない。
お客さんが来てくれる事も、洋服がお店に並んでいる事も、お店がある事も当たり前じゃない。
初めての方も顔見知りの方も、何かを期待してわざわざ足を運んできてくれた人達に
自分が洋服を初めて見た時の感覚や高揚感を伝えていきたいです。
暇な時間は改めて気持ちを文章に変える時間にしようと思いました。
という事で、suzusanのジャージー素材のカーディガン。
先シーズンはコットンリネンでご用意させて頂いたのが好評でした。
今シーズンは厚みのあるコットンウール。
コットンリネンがTシャツ〜シャツのウェイトだったのに対し、今回のはミドルゲージのニットくらいのウェイトです。
染めの技法はPコートとシャツと同じ帽子絞り。
異なるのは、こちらは2つの大きいドット柄を表現しているという事。
言われないとわからないドットですが、意識して見てみると染め分けの境目が弧を描いているのがわかります。
半身で色が切り替わるのは見かけますが、斜めの色切り替えは珍しいですね。
絞り特有のグネグネもやっぱり素敵。
suzusanの洋服をいつも新鮮な目で見させてくれるのは、こういった同じ技法でもテクニックを変えて
全く別物として提案してくれている村瀬さんの発想と引き出しの多さだと思います。
ドットという柄物ですが、 大柄なのとパッと見は2トーンなので、ストライプやチェックといった細かい柄と合わせてもうるささはありません。
色物とも喧嘩しなさそう。
パリッとしたブロードシャツと毛芯のブレザーとの間と、センタークリースのウールスラックス。
毛並みを揃えると統一感があっていいけれど、無理やり放り込まれた感も好きです。
他にはないデザインには、他にはない自由と可能性があります。
初めて見た時にこんな風に着たいなあと思ったのを思い出しました。
ゆとりのあるざっくりとしたサイズ感。
袖先と裾にリブがない始末なので、溜まりが無くストンと落ちてくれます。
間から外に出してみました。
身幅がありアームも程よく余裕があるので、ジャケットの上に着てみても無理はありませんでした。
ポケット付き。
アウター用途も期待出来そう。
デザインも形もカーディガンの当たり前を覆してくれる。
カーディガンで想像できるスタイリングの幅を優に超えてくる。
洋服にも当たり前ってないんだなあ。
suzusan
Wool Cotton Jersey Front Button Cardigan
Boushi Shibori "Dot"
Royal Blue*Light Grey
ウール 81%*コットン 11%
¥42,900-
online store
instagram
tel 06-4708-7231
mail shop@3cmaosaka.com
suzusan/スズサン
いまから遡ること100年以上前、suzusanの原型である「鈴三商店」では絞りの図案、型彫り、絵刷りのほか、絞り加工全般を行う“影師”として代々営んでいました。
クリエイティブディレクターの村瀬弘行は、この5代目として生まれ、絞りを間近に見て育ちます。その後2003年に渡英、翌年にはドイツ・デュッセルドルフに移り住み、在学中の2008年に出会った友人とともにブランド「suzusan」を立ち上げました。
デュッセルドルフでデザインされたsuzusanの商品は、長年の経験から熟練した職人と、その伝統を受け継ぎ未来を目指す若手職人が、有松の地で共に一貫した作業工程で生産を行っています。
ピースダイ(製品染め)の工程で、糸を締める強さ、染料の調合、生地への浸透などこれまでの経験をもとに独特の絞り文様を作り出しています。