suzusanのVarious Loop Yarn Tweed Half Pea Coatです。
七五三行ってきました。
「和」の文化は好きです。
大晦日はお蕎麦が食べられて正月はおせちが食べられます。
お花見楽しいです。
「和」食も、「和」い「和」いも好きです。
食べる理由も集まる理由も、きっかけになるだけになったとしも行事と伝統は紡いでいきたいと思います。
して僕らは毎日服を着る。
服を着ない日はないけれど、僕らが毎日着ているのは「洋」服である。
3CMAに並ぶ服も全て洋服です。
日本人ではあるけれど「和」服と関わる機会は極めて少ない。
旅館で用意された帯の締め方もわからないくらいに和服に関しての知識がない。
僕らと和服の関係は、観光に来日する外国人が面白がるそれへの感覚とほとんど変わらないのかもしれない。
洋服が大好きだし憂いでいる訳ではないけれど、服においても日本人であるからには「和」の精神は大事にしていきたい。
和服の代表格である着物。
彩り豊かな着物の柄出しの手法の一つとして絞り染めがあります。
生地を括る・縫う・挟む事で染まる部分と染まらない部分を作る伝統的な染色技法です。
効率化が進む現代で、残念ながら失われてしまった伝統はたくさんあります。
suzusanは伝統を現代の洋服のデザインとして落とし込み、廃れつつある貴重な技術を発信しています。
先人達もびっくりなPコートの絞り染め。
ブラウンベースのツイード生地を黒で染められています。
上の8割くらい染まって下の2割くらいが残っている状態です。
このコートに使われているのは帽子染め分け絞り。
筒状の物に生地を固定し、染めない場所を防染する技法です。
絞られていた部分がうねうねしています。
可愛いグラデーション。
400年前の職人はまさかこんな形で受け継がれているとは思ってもいないでしょう。
セーター suzusan
紫が散ったりオレンジが散ったり、沢山の色の沢山の素材で織られたネップ感のあるブラウンベースのツイード生地。
黒の部分は元の色が残らず、ブラウンの部分は各素材の色がプツプツ残っています。
400年前の職人はまさかこんな生地で受け継がれているとは思ってもいないでしょう。
手持ちのパンツで一番袴っぽいのに合わせてみました。
勿論そういう風にあるべき必要は全くないけれど、そういう風なアプローチをしてみても楽しい。
真っ黒からの、
プツプツ。
生地はエアリーでふわっとしています。
柔らかい。
ライニングはポリエステル、袖先まで。
suzusan
Various Loop Yarn Tweed Half Pea Coat
Boushi Somewake Shibori
Black*Muddy Brown
ウール 67%*ナイロン 19%*アクリル 7%*アルパカ 5%*シルク 2%
¥123,200-
パンツ Scye
ボタンはトップまで留めるとフロントは二重になります。
Aラインなので、下のボタンを外すともっとAライン。
船上員の様に風が強くて寒い時には襟も立てて。
黒のパンツを履いてブラウンを挟んでみました。
残されたブラウンは、ワントーンのスタイルにワクワクも残してくれている。
「和」とは「倭」であり「輪」である
伝統の中にある文化や技術は、人から人へ託されていく物。
繋がって繋がって残っていく。
そういう想いは紡いでいかないといけないと思いました
と、着物に感化されてこんな内容になりましたが、かっこいいオススメのアウターです。
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suzusan/スズサン
いまから遡ること100年以上前、suzusanの原型である「鈴三商店」では絞りの図案、型彫り、絵刷りのほか、絞り加工全般を行う“影師”として代々営んでいました。
クリエイティブディレクターの村瀬弘行は、この5代目として生まれ、絞りを間近に見て育ちます。その後2003年に渡英、翌年にはドイツ・デュッセルドルフに移り住み、在学中の2008年に出会った友人とともにブランド「suzusan」を立ち上げました。
デュッセルドルフでデザインされたsuzusanの商品は、長年の経験から熟練した職人と、その伝統を受け継ぎ未来を目指す若手職人が、有松の地で共に一貫した作業工程で生産を行っています。
ピースダイ(製品染め)の工程で、糸を締める強さ、染料の調合、生地への浸透などこれまでの経験をもとに独特の絞り文様を作り出しています。