飛び出している

 

 

FRANK LEDERの1960年代のヴィンテージファブリックを使った2Bジャケットです。

 

炭酸ジュースみたい

年季

 

 

 

FRANK LEDER
60's Czech Linen Wool
2B Jacket
Brown
麻 60%*毛 40%
¥140,800-

 

 

 

 

FRANK LEDERの60's Czech Linen Wool 2B Jacket。

この前のシャツとこの前のトラウザーズと同じヴィンテージファブリックを使ったシリーズ。

このシリーズで3CMAが展開している作品の最後のピースです。

こちらはモデル名の通り、1960年代のリネンウールが使われています。

チェコのシュレジェン地方の既に封鎖されてしまっている織物工房で織られた手織りの生地。

首都プラハの古い仕立て屋さんが保管していた物を譲ってもらったそうです。

当時使われていた織機も現存していない為に、同じ物を作る事も再現する事も出来ない特別な生地です。

 

手織りならではの不均一の表情。

リネンの硬さとウール柔らかさがミックスしたジャリジャリしたドライタッチ。

重厚感があり織り目は詰まっており、ラグを触っているみたいです。

基本的にはドイツ製を一貫するフランクリーダーさんが、ドイツを飛び出して惚れ込んだチェコの生地、というところにも惹かれました。

そう、このジャケットは飛び出している。

 

 

 

 

 

 

ノッチドラペル・レギュラーカット・チェストポケットとフラップのウエストポケット、
ノーベント・ストレートカフス・アンライニング、
フロントダーツと立体的な袖付け。

程よくドレスチックで程よくカジュアルな2Bジャケット。

実のところ、ディテールやデザインはなんだっていい。

なんだったらジャケットという形でなくてもいいかもしれない。

仮にこれがコートやブルゾンだったとしても、それを買い付けしていると思う。

ディテールやデザインが隠しきれない生地の迫力に圧倒されてしまったのです。

ラペルがどうだとかカフスがどうだとか、そうじゃなきゃいけない合し方はこのジャケットには不問な気がします。

対極的な素材感のシルクの(それも変な形の)パンツだって肯定してくれる。

まずはやりたいようにやってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

勿論なんでもかんでもなんだっていいわけではないです。

実際に生地に惹かれた事は事実だけど、僕が惹かれたのは生地ではなくその生地を使ったFRANK LEDERのジャケットです。

そんなすごい貴重な生地だって、FRANK LEDERじゃなかったら何とも思っていなかったかもしれない。

元サッカー選手のネドヴェドのことくらいしか知らなかったチェコという国の、 首都はプラハというらしい場所にある仕立て屋さんが持っていた生地も、その仕立て屋さんではなくてフランクリーダーさんが編成しているからこそ圧倒されたんだと思います。

だからこれがコートやブルゾンだったとしても、それを買い付けしていたと思う。

だけど、ヴィンテージの生地やパーツもデザインも、フランクリーダーさんの感性が今回はこの形にした。

彼がかっこいいと思ってこれを作って、僕もこれが素直にかっこいいと思えたのでそれで充分です。

 

チェコ・ドイツを飛び出して日本に渡り、3CMAにやってきたジャケット。

流行りにも一切無縁。

合わせ方のイメージも、作られたブランドイメージやジャンルといった枠組からも飛び出している。

 

 

 

 

 

 

 

FRANK LEDER/フランクリーダー
ベルリン発。
ドイツの歴史と人々の生活・自然をインスピレーションのひとつとし、ストーリーが生まれコレクションが誕生します。
フランク リーダーのクリエーションは、現在のファッション界がみている方向と
別の観点と視点から生み出されている事が多く、そのユニークなコレクションで、新たな知的ポジションを確立しています。
コレクションでは天然繊維にこだわり、ヴィンテージの生地やアンティークのパーツを使用し、本国ドイツにて製作されています。