FRANK LEDERの1930年代のヴィンテージウールを使ったシャツです。
3CMAが在居する大阪農林会館。
1930年に建設された建物です。
登録有形文化財に認定されています。
かつては三菱商事大阪支店として設計され、現在はアパレルショップ・ジュエリーショップ・ヘアサロン・不動産事務所などが入居しています。
白壁に木製の手すり・大理石のタイル... 、取り壊されず当時の建築様式の趣が感じられ、戦前から残る数少ない建築物として観光スポットにもなっています。
100年という年季の入った様は似つかす事は出来ても、その本物が漂わすムードは作る事は出来ません。
FRANK LEDERの30's Vintage Wool Old Style Stand Collar Shirt。
農林会館が建設された年代と同じく100年前のヴィンテージファブリックが使われています。
ドイツで見つかりフランクリーダーさんがオークションで手に入れた物。
生地を口で説明するのは難しいけれど、なんだかサラサラしていて起毛感は抑えられていて、遠目では単色ですが近くでみると杢っぽいです。
どんな織り方なのでしょう、糸の色の違いで模様のようにも見えます。
100年前というだけでパンチがありますね、リーバイスなら500万円くらいでしょうか。
古着や加工では補えない本物の年季です。
この生地を作った人も、保管していた人も、服に使おうと思って買って実際にそれで服を作ったフランクリーダーさんもみんな凄い。
FRANK LEDERでは見慣れたオールドスタイルのシャツ。
着丈が長く裾がラウンドしたゆったりシルエットのシャツです。
見慣れているのに見慣れない。
コットンやリネン・色んな生地が用いられたこのシャツを見てきましたが、素材が変わるだけで別物に見えます。
生地って不思議です。
今回の特別に希少な生地を使った作品には、生産枚数を設けた事が表記されているラベルが貼られています。
このシャツだと世界で10枚。
希少の押し売りみたいなご紹介になってしまいましたが、委ねれられた2割でご説明させて頂いた通り、FRANK LEDERの素晴らしきはそれでもまだ完成されていないという事。
博物館に展示されていてもおかしくない生地だと思うけれど、そんな生地だからこそ眠らせておかず着古した風合いを楽しんで欲しいというのがフランクリーダーさんの思いであり彼のクリエーションです。
貴重だすげ〜てだけでは面白味がないです。
既にそれだけに価値がある服だけれど、着る事でまた新しい価値が見出されます。
100年前というだけでパンチがありますが、それだけで満足するにはまだ早い。
100年前に建てられた農林会館も、使用目的は変われど100年間稼働してきた事で今の姿があります。
この生地はどんな変化を見せてくれるのだろう。
実例のないその先、見てみたいです。
FRANK LEDER
30's Vintage Wool
Old Style Stand Collar Shirt
Olive
毛 100%
¥86,900-
FRANK LEDER/フランクリーダー
ベルリン発。
ドイツの歴史と人々の生活・自然をインスピレーションのひとつとし、ストーリーが生まれコレクションが誕生します。
フランク リーダーのクリエーションは、現在のファッション界がみている方向と
別の観点と視点から生み出されている事が多く、そのユニークなコレクションで、新たな知的ポジションを確立しています。
コレクションでは天然繊維にこだわり、ヴィンテージの生地やアンティークのパーツを使用し、本国ドイツにて製作されています。