変なジーパン

昨日は定休日。

いつも娘の面倒を一人でみてくれている妻が用事でしたので、よく聞くワンオペというやつでした。

毎朝保育園まで送りは自分の担当ではあるけれど、
迎えに行ってご飯・お風呂・寝かしつけまではしばらくなかったので気合いが入ります。

明日3歳の誕生日を迎える娘はイヤイヤ期?というもので、一度泣き喚くと手がつけられません。

いつも妻が宥めてくれますが、自分でなんとかしないといけません。

そのモードに入らさない事をミッションにしました。

甘やかしに甘やかしてご機嫌をとります。

作戦は前日の晩から。

明日パパとパフェ食べに行こうね〜とママがいない心配をパフェにスライドさせる。

作戦は大成功で、お迎えに行った時にお友達にパフェ行くね〜んと自慢しまくり。

手を緩めず、夕飯に食べたい物を聞く。

チャーハン。

チャーハン、パフェの前にチャーハン、油!からの糖分!。

勿論全て食べさす訳にもいかないので自分もどっちも食べることになる。

いや、行こう。

言うことはなんでも聞く。

いつも飴と鞭のバランスで接してくれている妻には悪いけど、今日はポケットから溢れんばかりの飴だけです。

 

と言うことで、自転車で近所を駆け回ることになったのですが、何を着ましょう?

誰に見られているわけでもないけれど、いつだってかっこいいお父さんでありたいものです。

もしかしたら公園で遊びたいて言うかもしれなし、口についた生クリームを拭かれるかもしれない。

悩んでいるところで不機嫌になられると昨日からの刷り込みが台無しだし、
ママいない寂しさがパフェハイを越してしまうとまずい。

なんとなくジーパンかなあと思ったところでジーパンを探してみると、
僕はレギュラーのジーパンより変なジーパンばかりを持っていることに気づきました。

変なジーパンが好きです。

今日は今シーズン仕入れた変なジーパンをご紹介します。

ミッションの結果は最後にご報告します。

 

 

 

 

 

この業界に就いた時からジーパンはファッションから切り離せないものでした。

ビンテージコレクター程まではいかなくとも実際に履いたりして勉強しましたが、
どうしても王道のアメリカ物は自分に合わない気がしています。

作業着として開発されたそれはガタイのいい人達に向けて設計されている為、
ヒョロヒョロの自分にはちゃんと設計されたウエストにちゃんと設計されたヒップが合わず、
履いた時にかっこいいと思えなかったからです。

それでもファッションの貢献度が高いジーパンを諦めきれない自分の元には、
シルエットよりデザインに目がいくものや体型を誤魔化してくれる変形のジーパンが集まりました。

いつからか普通のジーパンに物足りなさを感じるようになってしまった。

でもそれでいい。

普通じゃないは普通の良さも教えてくれるはず。

 

 

 

セーター Slopeslow

 

 

EESETT&CoのTwisted Jeans。

ジップに目が行きますが、インシームとアウトシームが斜行しています。

明らかに変なジーパン。

通常のジーパンは綾目の関係で着用を重ねると左から右にねじれてきます。

そのねじれを変化ではなく、カッティングの段階で表現したのがこのTwisred Jeansです。

左のアウトシームと右のインシームが内側に向かって斜めに走っています。

左のインシームと右のアウトシームはそのまま上から下にまっすぐ落ちてきているので、裾でそれぞれの端がかなり近い位置で着地しています。

強制的にグネグネしたシルエット、履いてみると不思議なシルエットです。

プレーンなトップスと合わせると変がわかりやすいです。

 

 

 

ブランケット EESETT&Co 

 

 

気になるサイドジップはポケットのファスナーになっています。

こちらのポケットは前ではなく後ろ。

右ヒップポケットとはセパレートです。

ぐにゃぐにゃしているので、丈を合わせてもいいですが裾をズボッとさせて履くと
より謎感があるし、切るのもミシンも難しそうなので、まずはそのまま履いてみて下さい。

履いていくともっとねじれてくるのかな?

そう言えばコインポケットって普通右じゃね?

凄い変、好き。

 

 

 

EESETT&Co
Twisted Jeans (Keith)

Black
Cotton 100%
¥37,400-

 

 

 

前述が長くなってしまって、思ってたより沢山なので、もう一つはその2に分けます。

その2も是非よろしくお願いします。

 

 

 

 

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EESETT&Co/イイセット
宮内庁御用達の上原洋服店にて6年、イギリスはサヴィルロウ老舗のDenman&Goddardにて3年、
ビスポークでテーラーリングとカッティングを修行。

数々のブランド内部にてデザインやパターンニングを担当した中澤氏が展開する自身のブランド。


時を経ても色褪せる事のない趣のある服
“孫息子がやがて祖父の服を着られるように”