English UtopiaのBlakeです。
滅多に作動させることはないけれど、必ず必要なもの。
必ず必要だけれど役目を果たさない方が平和的なもの。
前回の出会いは、久しく感じていなかったインポート物のゴリゴリなムードに刺激された衝撃的な物でした。
今回は実際にそれを着て味わえた事で、期待を持って対面する事ができました。
English Utopiaは、英国ワラントホルダーであるBabourにてメインデザイナーを務めたグレイリーさんが2012年に立ち上げたブランドです。
ゲイリーさんは独学で物作りを学び、バブアーに登用、ラルフローレンのデザインを担当した経歴を持つ生粋のデザイナー。
ブランドの製品は、デザイン・パターンメイキング・カッティングを彼自ら管理し、彼の故郷であるイギリス北部ヨークシャー地方の自社工房にて生産されます。
扱う素材はヨーロッパの高級素材のみを使用する、伝統的でラグジュアリーなカントリーウェアブランドです。
生地は厳選・1人の職人が丸縫いをする時代に逆行したストロングスタイル。
ヨークシャーという土地に根をはり、その土地の人達を中心にターゲットを据えて行われる物作りは、気候の違う日本に暮らす自分達には過度かもしれない。
しかし過度だからこそ、それ程突き抜けた物が衝撃的で心を抉られたのです。
勿論、彼の理想とその実現への姿勢がなければ叶わない事でもある。
今回3CMAがセレクトしたのはオイルドコットンを使用したオーバージャケット "Blake"。
身幅をゆったりと持たせたボックスシルエット。
脇下にガゼットを採用し、腕の動きを確保・レイヤードのしやすい設計です。
ジャケットや厚手のセーターが無理なく着られます。
この手のシュチュエーションやスタイルを気にせず着られるデザインは、カジュアルに結びつきやすいですが、仕立ての丁寧なジャケットやスラックスなんかにも合わせて欲しいです。
胸とサイドのフラップポケット・ゲームポケット・肩の補強など、ヴィンテージのハンティングジャケットのディテールを取り入れられたデザインに、比翼の仕立てやラウンドしたフロントカットなど、ブランドのオリジナリティーが加えられています。
ボディは英Halley Stevensons社のダメージ加工を施したかのようなドライワックスのキャンパス生地、襟は独Kinderman社の柔らかくもコシのある太畝のコーデュロイを使用。
また、ライニングにもHalley Stevensons社のコットンポプリンが使用されています。
ボディと襟はブラックで統一、ライニングはカーキで制作してもらい、堅実でエレガントを目指しました。
この手のシュチュエーションやスタイルを気にせず着られるデザインは、カジュアルに結びつきやすいですが、、、、
English Utopia
Blake
Black
表生地 コットン 100%/襟部分 コットン 100%/裏生地 コットン 100%
¥159,500-
よく見るオイルジャケットの安定したかっこよさではなく、アバンギャルドな一面があり、しかしイギリスらしい堅実さも感じられる。
オーセンティックだけれどひねりがある。
インポート物ならではのムードもプンプン。
非常ベルと同じだ。
滅多に作動させることはないけれど、必ず必要なもの。
必ず必要だけれど役目を果たさない方が平和的なもの。
そして押してみたい。
なんだあれ、ダメだとわかっていても無性に押してみたくなる。
危険であればある程気になり始めて気が気でなくなるもの。
理性を超えてくる物、それに似ている。
またまた痺れました。
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English Utopia/イングリッシュユートピア
英国Barbour社にてヘッドデザイナーを務めたGary Newboldが、同国故郷のヨークシャーに2012年に設立。
氏が全ての製品のデザイン・パターンメイキング・カッティングを管理。
ヨーロッパの高級素材のみを使用し、ヨークシャーの自社工房で生産されます。
首都ロンドンから離れた地で、伝統的でラグジュアリーなカントリーウェアを追求するブランドです。