今緊急で動画を回しているんですけど

 

English UtopiaのSologneです。

 

非常ベル

  

別の商品をご紹介しようとしていましたが、文章が湧いてきた気がしたので今日は今日届いたこちらのご紹介です。

ユーチューバーでいうところの、今緊急で動画を回しているんですけど、です。 

 

 

 

 

 

 

 

世間では秋冬物のセール真っ最中、春夏アイテムの入荷も始まっているところで、遅れに遅れ今日入荷した中綿入りのオーバーベスト、English UtopiaのSologne。

English Utopiaは、この時世には稀なブランドです。

ほとんどのブランドは、コストの問題が主に様々な生産背景における問題で、量産体制での企画価格で採算が取られなければ品質を妥協するというのが現状です。

消費者は手に取りやすい価格で購入することができ、ブランド側は十分な収益を得る事で経済が成り立っています。

一方English Utopiaはというと、一般的な製造業の考え方とは相反し、高級な生地を惜しみなく使い・自社工場を設け高い技術力と能力を持つ専門職人による一枚を丸縫いして製作するスタイル。

これは純粋にいいものを作りたいという彼らの信念や、そういう独自のスタイルで差別化を図り市場での地位確立の狙いでもあります。

このような姿勢で物作りをしている事で、English Utopiaでは他の工場で生産される商品とは完成速度が大きく変わり、どうしても一着にかかる時間が長くなります。

本来はビスポーク的な形式で運営しているEnglish Utopiaの体制はカスタイムズ性が高い為、一人一人の消費者の要望を叶える事ができるのもブランドの利点の一つです。

デザイナーは輝かしいキャリアと実績がありブランド自体も新しいわけではありませんが、日本のマーケットに現れたのはここ最近のことで流通の整備が安定しているわけではありません。

更には日本と海外の気候の違いやブランド本国での顧客の層の違いは、それぞれに納期への感覚のズレもあるでしょう。

そういったインポート物の事情や各ブランドが持つ製品への姿勢も含めて「ブランド」ですので、僕たちは「ブランド」を理解する必要があります。

そんな事はお客さんには関係ない事だけれど、そこまでの信念を持って物作りに専念しているブランドだからこそ「物」への信頼は厚いですし、自分も自信を持ってお客さんに紹介する事ができます。

 

そんなこんなで その他もろもろ紆余曲折を経て予定より遅くはなってしまったけれど3CMAに届いたEnglish UtopiaのSologne。

届いた時は今から大丈夫かなあなんて思ったけれど、大丈夫、これはかっこいい。

そんな事は余裕で飲み込める程かっこいいし、いつ着れるかという事も勿論大事なポイントだけれど、この冬しか着ない訳ではないし、結局はかっこいいか・じゃないかですよね。

 

 

 

 

 

 

 

先に届いたBlakeと同じくHalley Stevensons社のオイルドコットンを使用したベストタイプのSologne。

こちらはプリマロフトインサレーションを詰め込んだオーバーベストです。

襟とウエストポケットタイピング部分にレザーをあてがい、ライニングはレイヤードしやすいようにナイロンを指定しました。

面はBlakeと似ていてヴィンテージのハンティングベストをベースに、サイドのフラップポケットはコンパートメントとは別にサイドエントリー仕様に・ゲームポケット・前たての半円型ポケット・ウエストを絞られるアジャスターボタンを追加したデザインです。

元ネタからフロントのボタンが省かれたジップフライは、いかにもヴィンテージなムードを打ち消してくれて、ちゃんとデザイナーズしているところもいい。

 

色はオレンジ。

暗い写真でもオレンジが伝わるちゃんとしたオレンジ。

冬服にビビッドカラーって映えて好きです。

ネイビーのウールコートやチェックのツイードジャケットなんかに。

ベストはファッションのツール的な役割を任す事が多いと思い、出来れば手持ちの服何にでも合わせて欲しかったので、おそらく大抵の人が持ってなさそうな服の色を選びました。

よかった、かっこいい。

レザーはブラウン、ライニングはベージュ、ライニングポケット部分はカモ柄です。

 

 

 

English Utopia
Sologne
Orenge
表生地 コットン 100%/襟部分 牛革/詰め物 ポリエステル 100%/裏生地 ポリエステル 100%
¥132,000-

 

 

 

少し遅くなってしまったけれどちゃんとかっこよくて安心したEnglish UtopiaのSologne。

既にアウターをたくさん持っている方、既にジャケットをたくさん持っている方、重アウターを必要としていない方、ファッションしたい方、いかがでしょう。

ブランド本国に比べると日本はいつ買うか・いつ着るかに敏感かもしれない。

確かに年々寒い時期は短くなってきてはいますが、寒い程度は変わらず寒いし、冬が訪れない事が起こる年は来ないでしょうし、そんな事やそんな事よりこのベストはかっこいい。

結局かっこいいは大抵の事を解決してくれるけど、一洋服人としてはそれ程かっこいいって大事なんですよね。

 

 

 

 

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English Utopia/イングリッシュユートピア
英国Barbour社にてヘッドデザイナーを務めたGary Newboldが、同国故郷のヨークシャーに2012年に設立。
氏が全ての製品のデザイン・パターンメイキング・カッティングを管理。
ヨーロッパの高級素材のみを使用し、ヨークシャーの自社工房で生産されます。
首都ロンドンから離れた地で、伝統的でラグジュアリーなカントリーウェアを追求するブランドです。